『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』を読んだ。

この本では、収入を得る方法を4つに分けている。

  • E:従業員
  • S:自営業者・個人事業主
  • B:ビジネスオーナー
  • I:投資家

ざっくり言ってしまえば、「EやSだけではなく、BやIの側に行こう」という本だった。

自分が働くのか、仕組みが働くのか

読んでいて一番分かりやすかったのは、E・SとB・Iの違いだった。

EやSでは、基本的には自分自身が働くことで収入を得る。

一方でBは、自分が直接すべての仕事をするのではなく、人や仕組みが動くことで収入を生み出す。

本の中では、

「パイプラインを建設しているのか、それともバケツで水を運んでいるのか」

という考え方が出てくる。

これはかなり分かりやすかった。

自分が何時間働いたかによって収入が決まる状態は、ずっとバケツで水を運んでいるようなもの。

一方で、最初は時間がかかったとしても、水が流れ続けるパイプラインを作ることができれば、自分が毎回水を運ばなくてもよくなる。

Torimelaで何かを作るときにも、この考え方は意識したい。

単に自分の作業時間を売る仕事だけではなく、一度作った仕組みやサービスが、その後も価値を生み出すようにしたい。

収入より、キャッシュフローを増やす

この本を読んでいて、もう一つ印象に残ったのが、単純に「収入を増やす」ことよりも「キャッシュフローを増やす」ことに注目する考え方だった。

年収が増えること自体はもちろん悪くない。

ただ、収入が増えても、そのために自分の時間をさらに使わないといけなかったり、支出も同じように増えてしまったりすれば、自由になったとは言いにくい。

それよりも、自分が毎回働かなくても継続的に入ってくるお金を増やしていく。

Bであれば、仕組みや人が動くことで生まれるキャッシュフロー。

Iであれば、投資した資産から生まれるキャッシュフロー。

この本が言いたいのは、単に「もっと稼ごう」ということではなく、自分が働き続けなくても流れ続けるお金を増やしていこうということなんだと思う。

これは「パイプラインを作る」という話ともつながっている。

年収をいくらにするかだけを考えるのではなく、

「自分が働かなくても入ってくるキャッシュフローをどう増やすか」

という視点を持つ。

今後Torimelaで事業を考えるときにも、この考え方は意識してみたい。

Bに必要なのは、仕組みとリーダーシップ

この本では、Bとして成功するためには、

「システムを持っている、あるいはシステムをコントロールできること」

と、

「人をリードする能力」

が必要だとしている。

特に面白かったのが、リーダーシップを「他人の能力を最大限に引き出す能力」と考えているところ。

自分一人ですべてをできるようになることが、ビジネスオーナーとしての成長ではない。

むしろ、自分以外の人が能力を発揮できるようにすることの方が重要になる。

これは、個人で何かを始めると忘れやすそうだと思った。

最初は自分で何でもやる必要がある。

開発もする。営業もする。文章も書く。お金の管理もする。

ただ、それを永遠に続けていると、SのままであってBにはならない。

将来的にTorimelaを大きくしていくなら、「自分がどう働くか」だけでなく、「自分がいなくても動く仕組みをどう作るか」を考える必要があるんだと思う。

今なら、人ではなくプログラムを働かせることもできる

ここは、この本を読みながら自分なりに少し考えたところ。

この本では、ビジネスとは「他人の時間を使ってシステムを作る」という考え方が出てくる。

ただ、今の時代なら、必ずしも人を雇わなくてもいいんじゃないかと思った。

現在のTorimelaは、一応個人事業なので分類するならSになると思う。

まあ、まだ収入は得ていないので、Sを名乗っていいのかは微妙だけど(笑)。

今後はアプリを作っていこうと思っている。

プログラムを書くという行為は、一見すると自分が働いているのでSっぽい。

でも、一度作ったプログラムが、その後は自分の代わりに処理をしたり、ユーザーにサービスを提供したりするのであれば、それは「プログラムを働かせるシステムを作る」とも言えそう。

昔なら、事業を大きくするためには人を雇って、その人たちの時間を使って仕組みを動かす必要があった。

でも今は、ソフトウェアによってかなりの部分を自動化できる。

そう考えると、現代では必ずしも「他人の時間」を使わなくても、プログラムを働かせることでキャッシュフローを生む仕組みを作れるということになる。

もちろん、アプリを作っただけで勝手にお金が入ってくるわけではない。

ユーザーに使ってもらう必要もあるし、改善や保守も必要になる。

それでも、自分が1時間働いたら1時間分だけ売上が増える、という働き方とは少し違う。

一度作ったものを、多くの人に繰り返し使ってもらえる。

これはまさに「バケツで水を運ぶ」のではなく、「パイプラインを作る」ことに近い気がする。

Torimelaでアプリを作るなら、単に自分のプログラミング能力を売るのではなく、プログラムそのものが働いて価値を生む仕組みを作りたい。

そう考えると、自分が目指したい方向も少し分かりやすくなった。

BやIでは、感情をコントロールする

もう一つ印象に残ったのが、感情についての話。

BやIで成功するには、

  • 断られることを恐れない
  • 他人からどう思われるかを気にしすぎない
  • 勝っても負けても必要以上に感情的にならない
  • お金については事実を見て判断する

といった考え方が必要だという。

特に投資については、その通りだと思う。

価格が上がったから興奮して買うとか、下がったから怖くなって売るとかではなく、数字や事実をもとに判断する。

本では、「証明できないものは事実ではなく意見」という考え方も出てきた。

これは投資だけでなく、ビジネスにも使えそう。

「このアプリは売れると思う」

「このサービスは需要があるはず」

「みんなこれを欲しがっている」

こういうのは、確認するまでは全部意見でしかない。

だったら実際に作ってみたり、ユーザーに聞いてみたり、売ってみたりして確かめる。

前に読んだ『99.9%アウトプットを先にしなさい』とも少しつながっている気がする。

リスクを取ることと、無謀になることは違う

この本では、BやIになるためにはリスクを恐れて安全な場所に留まっていてはいけない、という話も出てくる。

ただ、印象に残ったのは、単純に「リスクを取れ」という話ではなかったこと。

リスクのあることを避けるのではなく、

どうすればリスクを小さくした上で実行できるかを考える。

この考え方は好きだった。

事業でも投資でも、全部を一発勝負にする必要はない。

小さく試す。

失敗しても致命傷にならない範囲にする。

うまくいったら少し大きくする。

こうやってリスクをコントロールしながら進めばいい。

他人のお金を使うという考え方

Iの話では、「自分のお金だけではなく、他人のお金を使ってキャッシュフローを作る」という考え方も出てくる。

たとえば不動産なら、借入を使って資産を買い、その資産から生まれる収入によって借入を返していく。

本では「利益は売ったときではなく、買ったときに決まる」という考え方も紹介されていた。

つまり、将来値上がりすることを祈るのではなく、買った時点ですでに十分な条件になっているものを選ぶ。

これは不動産に限らず、投資全般で大事そう。

ただ、このあたりは本の考え方をそのまま実行するというより、実際の税制や金利、リスクを調べながら考えた方がよさそうだとも思った。

「なる → する → もつ」

最後に印象に残ったのが、

なる → する → もつ

という順番。

多くの場合、

「お金があれば投資する」

「時間があれば事業を始める」

「能力があれば挑戦する」

と考えてしまう。

つまり「もつ」が先になっている。

でもこの本では、先に自分自身がどういう人になるのかを変える必要があるという。

そして、「なる」ためには自分が使う言葉にも気をつける。

「自分にはできない」

で終わるのではなく、

「どうすればできるだろう」

と考える。

ちょっと精神論っぽくも見えるけど、行動への影響はかなりありそう。

TorimelaでBを目指せるか

今のTorimelaは、分類するならSに近い。

まだ収入はないけど(笑)。

自分で考えて、自分で作って、自分で文章を書いている。

でも、この本を読んで、「個人事業を始めること」と「ビジネスを持つこと」は別なんだと感じた。

自分がずっと働き続けなければ売上がゼロになるなら、それはまだ仕組みになっていない。

一方で、これから作ろうとしているアプリは、うまく作ることができれば、自分がその場で働いていなくてもユーザーに価値を提供できる。

人を雇うほどの規模ではなくても、プログラムに働いてもらうことはできる。

そう考えると、個人でもBに近い仕組みを作れる時代なのかもしれない。

Torimelaで何かを作るなら、

これはバケツで水を運んでいるのか、それともパイプラインを作っているのか?

と、ときどき考えてみたい。

そして、単に売上や年収を増やすことだけではなく、

自分が働かなくても生まれるキャッシュフローをどう増やすか。

そのために、人だけではなくプログラムにも働いてもらう。

今の自分には、この考え方が一番しっくりきた。

今すぐBになれるわけではない。

でも、どういう方向を目指すのかを考えるための物差しとして、E・S・B・Iという分類は結構面白かった。